彼女は、突然現れた。
ドアには鍵をかけていたし、そもそもドアが開く気配すらなかった。
ヒールのような靴を履いたままなのに、床にはそれっぽい汚れも見当たらなかった。

「こんばんは～......
なんか辛気臭い部屋ねぇ。
ま、童貞ちび人間の部屋なんてこんなものかしらね。」

開口一番、すごく失礼なことを言われた気がする......が、まあ正解なので何も言い返せない。


「お邪魔させてもらうわよ。いいかしら？」

反射的にうなづいてしまった。
ていうか、既に上半身は部屋の中にあるんだからわざわざ許可なんて取る必要ないじゃないか。

「はぁ......この縛りも何とかしてほしいものよね。主の許可を得ないと部屋に入れないのとか、ただ面倒なだけじゃない。
おかげで外見を磨けって言われるからいいのかもしれないけど」

そういえば......この人、めちゃめちゃ綺麗だよな。不法侵入のインパクトで気づいてなかったけど。
あと身長でかくね......？180cmある友達でもかがんだりしなくていいって喜んでたのに......

「なに？ノーブルサキュバスの私が来てあげたのに、もてなしの一つもないわけ？
本当にこんな奴に私を満足させるような者が出せるのかしら。ゴミ箱に溜まってるものからは全然魅力を感じないんだけど......
まあいいわ。ここの空気はあまり美味しくないし、さっさと絞って帰るからね」


「ほら、さっさと出しなさい。大きくしてるのは分かってんだから」

出せと言われても......誰かも分からないのに何の話だよ？
サキュバスとか言ってたけど、創作じゃあるまいしそんなk
「ああ......自己紹介をしてなかったわね。
私はRe:el。ノーブルサキュバス......って言っても伝わらないか。どうせこの時間軸だと伝承もほとんど絶えてるものね。まあ、創作によくあるサキュバスって思ってくれていいわ。今日だけは非礼があっても許してあげる。」

は？何言ってんだこいつ......
たしかにオレの好みど真ん中ではあるけど。
いや、そんなことより警察に電話だ。いくら好みの女だろうが住居侵入の時点で犯罪だろ。

「今の私はあなた以外には見えないわよ。大体、何かを盗んだりしたいなら、あなたごとき目を合わせただけでどうとでもできるもの。
私の魅了は強すぎて射精前に気絶させちゃうのよ。サキュバスなのに搾精できないなんて本末転倒じゃない。だからあえてしてないの。わかる？
それに......私はここに来る時には音とか立ててないけど、あなたは私が来た瞬間に気づいたでしょ？そのくらい私はあなたと圧倒的に差があるの。わかった？」

「ところであなた、かなり特殊な趣味を持ってるのね。サイズフェチ......か......
私には良さが分からないけど、否定はしないわよ。『こういうの』がいいんでしょ？」

いつの間にか彼女は電車を口にくわえていた。
口だけで支えているようだが、そのせいで口元の車両は原型がないほど潰れてしまっている。
おそらくミニチュアなのだろうが、それにしても精巧な
「これはそのへんを走っていたものを捕まえた物よ。時間も遅いし、人は乗ってないみたいだけどね。」

......っ！
想像して我慢汁が出てしまった。

ｽﾝｽﾝ......「あなた......本当に上質な精液を出すのね。もうちょっと本気で絞りたくなってきちゃった。
一緒に外に出なさい。あなたの欲望......叶えてあげるわ。」